順調

昨日は、新・終の棲家のキックオフミーティングがありました。場所は工事がはじまったばかりの現場で、参加したのはTaylor Morrisonのコンストラクションマネージャーさん、エージェントさん、夫と私の4名です。

このところのNCは80℉を超える日が多く、時間も2時半ということもあってかなり暑かったんですが、そんな中、挨拶を交わして、家を見て回って、あれこれ質問してという流れでした。最後に、コンストラクションマネージャーさんが「いつでも連絡ください」ということで、スマフォの番号を教えてもらって、終了。

家は木材に泥がついていてちょっと悲しかったけど・・・、でも、いい加減な部分が一切なく、5つ釘が必要な留め金には5つ釘がきちんと打たれていたので、すごーく安心しました。

ところで「5つ釘を打つべき留め金に、5つ釘が打たれているの当たり前なのでは???」と思いますよね。これがそうではないんです。というのも現在、アメリカの家の建築現場は混沌としています。コロナ、低賃金、治安の悪さ、大工組合の政治活動強制などが理由で、腕のイイ大工さんが大量にやめてしまったようなんです。

そのため、大手ビルダーは大工のオークションサイトを使うようになり。でもオークションに並ぶ大工が家の建築に熟知しているわけはなく。結果、素人大工が家を作るようになり。ビルダーはお客からクレームが出ると、どこかから腕のいい大工を連れてきて、その素人大工が作った隙間だらけ継ぎ接ぎだらけの家をとんてんかんてん修理させます。そして最終的に検査が通るギリギリの状態で家は完成するという流れです。

さらに、建築現場では盗難が頻発しています。大工用のツール、材料などの盗難は当たり前。それに加えて、大工が本来必要な釘をごまかして5本打つべきところを4本とか3本で済ませたり。材料1に対して水1で使うべきところを、水2にして薄めて使ったり。決められたクオリティの木材ではなく、安い木材にすり替えたり。さらにはキッチンやバスルームのキャビネット、換気扇などの電化製品などは、新品に見えるものとすり替えるということを平気でします。おそらくこれは大工を装った詐欺集団だと思うので、警察が介入して操作をするべきことだと思います。

ここで念のため書いておきますが、Taylor Morrisonが上のような状態だと言っているわけではありません。上に書いたことは、元・終の棲家を建てたビルダーのことです。建築中も、完成後住み始めてからも、実際に行われていたのを何度も目撃しました。だから想像とかではなく、事実です。

(現在アメリカの大手ビルダーが作った家がどれだけ状況が悪いかは、ホームインスペクターのYouTube動画を見るとわかります。場所による部分は多いかもしれませんが、元・終の棲家はYouTubeにはない場所なので、実はあちこちで起こっている可能性も否定できません。)

というわけで、Taylor Morrisonに作ってもらっている新・終の棲家、今のところ順調です。完成は9月。あと4か月、楽しみです。